1)TDA1552Qアンプの製作
TDA1552Qはステレオアンプですが、モノラルアンプとして使用します。
ですので使わないピンがあります。
とりあえず@、C、E、Kのピンは使いません。
*1のカップリングは、音質にモロに影響の出るトコロです。
容量は0.22u〜1u程度でいいと思います。容量が大きい方が音質が低くなります(というよりも高音が出なくなります。)ネットでは20uにしている方もいました。
コストパフォーマンスでいくと、断然SOLENが安くて音がいいです。

オーディオ用のカップリングコンデンサーは、信じられないくらい高価なものからあります。
私の手持ちである高価なカップリングコンデンサーはauricap(写真左上の黄色のコンデンサー)や、DynamiCap(写真中央の赤色のコンデンサー)、右の写真のJantzenZ-Silver等ですが、もっともっと高いのもあります。
*2 ミュート回路のコンデンサー、抵抗、ダイオードは音質に直接影響しないので凡庸品でいいと思います。
*3の積層セラミックコンデンサーはフィルムコンデンサーでもいいいです。(一般的に積層セラミックコンデンサーは音が悪いとされていますので。)チップコンになりますが、私はPanasonicのECHUを使っています。
なるべくICの近くに配置してください。
*4のデカップリングコンデンサーは音質にモロに影響が出ます。
できるだけICの近くに配置して、太く配線した方がいいです。
容量は1000u/50v×2程度から。容量があった方が音がいいです。ネットでは10000uにしている方もいました。
ミューズのKZあたりがおすすめです。OSコンでもいいですし、PanasonicのECHU等、パラでいろいろ組み合わせるのもアリだと思います。
*5の電解コンデンサーも容量があった方が音がいいです。
2)LM338T電源の製作
電源部はレギュレーター(LM338T)を使って電源をつくりました。

*0.1u積層セラミックコンデンサー(私はPanasonicのECHUを使っています)はなるべくICの近くに配置します。
*電圧は5KΩ半固定抵抗で調整します。調整後抵抗値が決まれば、オーディオ用の固定抵抗に変えた方が音が良くなると思います。
*1レギュレーター(LM338T)は、入力と出力で3Vくらいの電圧降下があります。
今回は12Vの電圧を取り出したいので、電源トランスは15Vのものにしました。
音質的にはトロイダルトランスがいいのですが、間に合わなかったので(RSで発注したら4ヶ月待ちだった・・・)、間に合わせのものにしました。
*2ブリッジダイオードはショットキーバリアが音がいいです。ココは絶対ケチらない方がいいかも。
*3のコンデンサーはとりあえず6800uとしていますが、ココとレギュレーター(LM338T)の間のコンデンサーは容量命です。私は50万uくらいに増量していますが、ネットでは100万uにしている方もいました。秋月電子あたりで特売している安物の電解コンデンサーで十分です。 容量の大きいコンデンサーは低音に片寄るので、適当に容量の小さいコンデンサー(0.1〜470uくらい)を並列に入れてやった方がいいです。
ただ、リップル電流や突入電流の対策は十分に考慮に入れて増やす必要があります。
3)コンデンサーの容量増と突入電流(ラッシュカラント)について
電解コンデンサーの容量は増やせば増やすほど音が良くなります。
今まで聞こえなかった音がどんどん聞こえてくる感じです。
ただ、むやみに増やすと突入電流でICや回路自体が壊れてしまいます。
電源を入れる時に接点がバチッと火花が散りますが、突入電流がでかいとすごい火花が散り、接点も溶着されるほどです。
対策としては、電源投入時の一時的な大電流を抵抗やサーミスターで制御して、コンデンサーが充電されるまで電源電圧がゆっくりと立ち上がるようにすることです。

私は、トランスと整流器の間に抵抗を入れて、一定時間後に抵抗を抜くようにしています。
サーミスターを使う手もありますが、ブレイカーが落ちた場合などの電源の再投入の場合には役にたちません。
タイマーを使うのが一番てっとりばやくて確実だと思います。
私はオムロンのH3Y(AC100V2回路のタイマー)を使っています。
定価は4000円ほどですが、ネットで中古で840円だったので2個買いました。
H3Yは@DHとCGKの2回路です。
電源を入れると@とCにつながり、設定した時間が経つと、HとKに切り替わります。
タイマーの時間はフロントのダイヤルをまわして設定します。
4)TPA1517NEアンプ
TPA1517NEというICを使ったアンプです。
nabeさんのホームページを参考につくりました。⇒http://nabe.blog.abk.nu/amp
とにかく間違えようのない程シンプルなアンプで、驚くほど簡単につくれます。カップリングコンデンサーには手持ちのauricapを使い、電源部は上記のLM338Tを使ったもの。電源部の電解コンデンサー容量は20万マイクロファラッドに増量。
なかなか歯切れのいい素直な音質が気にいっています。
5)パソコン用DAC USBANA-2906の製作
私の認識不足で、最近はパソコンオーディオが主流だそうで、上手くやればCDより高音質が狙えるそうです。
(パソコンなんてそれ自体ノイズのかたまりで、良い音が出せるわけがないと思っていた私は、全くわかってなかったようで。。)
高音質のポイントは
@CDなりのデジタル音源データーをきちんとパソコンに取り込む。(最近は24ビットの高音質音源データの配信もあるそうです。)
Aデジタル音源データーをアナログ音源に変換した後の音質劣化を最小限に。
の2点。

DAC(DAコンバーター)では水晶の精度とアナログ回路の出来が音質を大きく左右するそうです。

で,とりあえずDAC(DAコンバーター)が必要なので、1万5000円くらいのDACを探してみたのですが、なかなか思ったものが見当たらない。
ネットでいろいろ探していたら、日本橋の共立・デジットでUSBANA-2906というパソコンのUSB端子につないで使うDAコンバーターのキット(5000円)を見つけたので、これを入門機として、15000円くらいかけて作ってみようと思う。
USBANA-2906の詳細はコチラ→http://www.technobase.jp/eclib/DIGIT/KIT/usbana2906.pdf

変更の内容は下記の通りです。
オシレーター(水晶・クロック)はFOX924Bに変更。
アナログ部分の抵抗はすべてオーディオ用に変更(完成後、ちょっと音量が低かったので、R13,R17の抵抗値は変更しました。)
積層セラミックコンデンサ50V0.1uはすべて、パナソニックのECHに変更。
ポリプロピレンR28、R29R、R32、R33は、PPSフィルムコンERO-KP1830に変更。
ミューズコンデンサC12、C13、C14、C15はOSコン(SEPC)に変更。
ミューズコンデンサC16,C19はSOLENのカップリングコンに変更。
ミューズコンデンサC20,C23のデカップリングコンは容量を増やして、ニチコンKZに変更。
ミューズコンデンサC17、C18は手持ちの謎?のカップリングコンに変更。

オシレーター(水晶・クロック)とオペアンプOPA2350の電源部のOSコン(SEPC)は大幅に容量を増やして、パナソニックのECHも増量でパラってます。
SOLENのカップリングコンにもパナソニックのECHをパラってます。
ノーマルで組み立てて試聴したものと改造後を聴き比べると、驚くほどの音質改善がありました。(見た目もすごい状態になりましたが・・・。)

裏           表
6)パソコン用DAC USBANA-2904の製作
改造後のUSBANA−2906の出来があまりによかったので、姉妹機のUSBANA-2904
(詳細はコチラ⇒http://www.technobase.jp/eclib/DIGIT/KIT/usbana2704kit.pdf)にも興味が沸いてきました。
こちらは3000円と、USBANA−2906より2000円安い。

IC、PCM-2704のVOUTL、VOUTRの足はそれぞれL、Rの出力なので、ここから二台のオペアンプに振り分けて(基盤上のC14,C15のコンデンサーから簡単に分離できる)オペアンプのみ左右独立電源にしようと思いましたが、思い切って、USBANA-2904を2台使って、デジタル電源とアナログ電源をそれぞれ左右独立させてみることにしました。
(USBANA−2906が一台5000円。USBANA-2904が一台3000円、二台で6000円なので、USBANA−2906一台より1000円高い計算になります。)

変更の内容は下記の通りです。
オシレーター(水晶・クロック)はFOX924Bに変更。
アナログ部分の抵抗はすべてオーディオ用に変更。
積層セラミックコンデンサ0.1uはすべて、パナソニックのECHに変更。
カップリング・コンデンサーはSOLEN製と手持ちのauricapをパラで使用。容量も変更。

オシレーター(水晶・クロック)とPCM2704、オペアンプOPA2604の電源部のコンデンサーは大幅に容量を増やして、パナソニックのECHも増量でパラってます。
(オシレーターとPCM2704の電源部のコンデンサーはすべてOSコン/SEPCクラス)

試作機(表)

試作機(裏)
試作機です。この段階ではまだオシレーター(水晶・クロック)は変更していません。

とここで素人ならではの致命的ミス!
そうです。1台のパソコンで2台のusb接続オーディオ機器を同時に使うのは無理なのです!(知らなかった。。)
PCM2704(USBオーディオ インターフェースIC)の入力から左右に振り分けて、二台のPCM2704を左右独立電源で使うつもりでしたが、パソコンが二つのPCM2704を認識しませんでした。
と、この辺はもう少し勉強してから再度挑戦することにして、仕方ないので、今回はオペアンプのみ左右独立電源で使う事にします。
7)パソコン用DAC USBANA-2904の製作その後
(PCM2704をオペアンプ無しでパワーアンプにつなぐ)
USBANA-2904完成後、音質向上のため、オペアンプを交換しようと思ったのですが、その前にオペアンプ無しで鳴らした場合どうなるのか試してみる事にしました。
オペアンプによる音質の変化・劣化は大きいので、(変化・劣化を最小限におさえるべく、超高級オペアンプも存在しますが)ないのが一番、変化・劣化が少ないので、問題がなければ、オペアンプ無しで行こうと思います。
IC、PCM-2704のVOUTL、VOUTRの足はそれぞれL、Rの出力なので、ここにカップリングコンデンサーをかませば、そのままパワーアンプにつなげるはず。
・・と、よく考えてみると、パワーアンプの入力にはカップリング・コンデンサーがすでについている。カップリング・コンデンサーによる音質の変化・劣化も激しく、変化・劣化を最小限におさえるべく、超高級カップリング・コンデンサーも存在するわけで、コレも無いに越したことはないのです。
というわけで、PCM-2704の出力をそのまま直接パワーアンプにつないでみる事にしました。
結果、オペアンプ・カップリング・コンデンサー無し、ダイレクト接続の方がはるかに音の鮮度があがりました。
最初、音が小さく、おとなしくなったように感じたのですが、そうではありません。音の密度・情報量ははるかに増えているのです。
音量も十分で、ボリュームをあげればうるさいくらいです。この結果には大満足なので(オペアンプ製作の手間も省けて、その分のてお金も浮いて音もいい!!)しばらくはオペアンプ無しで聴いてみることにします。
(というか、今さらオペアンプをつなぐ気が全くおこらないです。。)
システムは夜のお店「八百屋さんの居酒屋」で使用しています。
興味のある方はどうぞお気軽にご来店ください。