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洋楽/男性VO/HM・HR

Vandenberg
ヴァンデンバーグ(オランダ)
Vandenberg(ネザーランドの神話)
1作目
バンドリーダーであるエイドリアン・ヴァンデンバーグは、国内で数多くのスタジオワークやセッションでキャリアを伸ばす一方、「ティーザー」というバンドを結成し活動。「ティーザー」解散後彼は、シン・リジィのギタリストのオーディションや、ホワイトスネイクのオーディションに参加したりしていましたが、次第に自らのバンド結成を決意。やがて彼は国内の優秀なプレイヤーを集めてバンドを結成します。バンド名はヴァン・ヘイレンにあやかり、自らのファミリーネームである「ヴァンデンバーグ」と命名、アメリカのアトランティック・レコードと契約。ファーストアルバム「ネザーランドの神話」はジミー・ペイジ・スタジオでセルフ・プロデュースにより録音されます。新人バンドがデビューでセルフ・プロデュースを行うのは稀なことですが、これはアトランティックが外部のプロデューサーを立てるより、バンドのオリジナリティを優先させた為だそうです。「ネザーランドの神話」は、ほとんど大規模なプロモーションもなく、1982年ひっそりとリリース。1983年にシングルカットされた「Burning Heart」がビルボードシングル・チャート39位を記録するヒットとなり、アルバムもビルボードアルバム・チャート65位を記録、大した宣伝もなかったわりには上々の滑り出しとなります。

彼等のサウンドは、そんなに激しいメタルではなく、語弊を恐れずに言うと”普通のハードロック”、どちらかと言うと万人受けするタイプです。(Vo)バート・ヒーリンクの哀愁漂うブルージーなボーカルとエイドリアン・ヴァンデンバーグの早弾きにこだわらず、あくまでもメロディ・ラインを大切にした泣きのギターワークは、ヘヴィ・メタルに追従できないハードロックリスナーには、おおいに受け入れられました。 アルバムを通して聴いても、当時アナログ盤でいうところのA面、B面を上手く使って起承転結をつくっていますし、「Wait」のアコースティック・ギターの前奏などにも、卓越したアレンジ・センスが感じられます。
「Burning Heart」「Love Is In Vain」「Back On My Street」等、エイドリアン・ヴァンデンバーグのソング・ライティング能力の高さが伺えますね。それにしても
エイドリアン・ヴァンデンバーグの衣装センスは・・・なんか、ヒョウ柄のタイツに変なジャケット着て蝶ネクタイしてませんでした?
洋楽/男性VO/HM・HR

Vandenberg
ヴァンデンバーグ(オランダ)
Heading For Storm(誘惑の炎)
2作目
本作は1983年作。
個人的にヴァンデンバーグといえばコレ!このアルバムが一番好きです。
A面「Friday Night」「Welcome To The Club」「Time Will Tell」から極上のバラード「Different Worlds」とB面「This Is War」までの流れは完璧。前作の「Wait」を思わせるアコースティック・ギターからの名曲「Waiting for the Night」へのくだりは鳥肌モン。「Different Worlds」「This Is War」「Waiting for the Night」の3曲だけでこのアルバムは”買い”です。

今アルバムは前作のブルージーで泥臭い雰囲気から、ヒットチャートを意識したポップなでキャッチーなアメリカン・ハード路線へとシフトしています。この方向転換は、レコード会社からの要望があったためのようですが、彼等自身が自分達のバンド・スタイルを変えてまでポップ路線に走ったと言うほどの変化でもなく、従来の'70年代ハードロック・テイストをよりモダンにアレンジ、歌メロを中心として、より楽曲を充実させたと解釈した方が正しいのかもしれません。前作同様セルフ・プロデュースで、彼等自身、更に豊かなメロディ表現を身に付け、のびのびと思う存分やりたい事をやっているといった印象を受けます。素晴らしい楽曲で構成されたアルバムで、傑作との呼び声も高かったのですが、商業的にはパッとしない結果に終わってしまいました。

「Different Worlds」のPVには、真っ赤なタイツとしま模様のジャケットに蝶ネクタイのエイドリアン・ヴァンデンバーグがノリノリでギターを弾いている姿があります。そもそもなぜ蝶ネクタイなのか?蝶ネクタイが悪いのではありません(蝶ネクタイの名誉のためにも)、なぜそんな衣装をチョイスしたのか。バンド・メンバーは誰も注意しなかったのか。当時の私はヴァンデンバーグを見ながら密かに自問していました。
洋楽/男性VO/HM・HR

Vandenberg
ヴァンデンバーグ(オランダ)
Alibi
3作目
本作は1984年作。
2ndアルバムのセールス不振により、今作は初めて外部プロデューサーを起用。マネージャーのK.バーグは“アトランティックの指示があった”と回述している。大手と契約したが故に、販売戦略で有利になった反面、このような状況になると、サウンド作りにまで介入される結果を生み出てしまったようです。
サウンド面では1stにあったブルージーで泥臭い部分がさらに交代しており、エイドリアン・ヴァンデンバーグのギター・ソロも短くまとめられています。これまでにないダーティーな雰囲気のオープニング・ナンバー「All The Way」からいきなりバート・ヒーリンクの表現力豊かになったボーカルに驚かされますが、「Fighting Against The World」や得意のバラード「Once In A Life Time」「How Long」、毎度、お決まりになった感のあるアコースティック・ギター「Prelude Mortale」からのキャッチーなタイトルナンバー「Alibi」、日本のファンへの感謝の気持ちが込められたインストナンバー「Kamikaze」他、楽曲は充実していますが、結果的に本アルバムは商業的に失敗。皮肉にも好セールスを期待してサウンドに変えたことが裏目でてしまったようです。
間もなくして、バート・ヒーリンクが脱退。エイドリアン・ヴァンデンバーグはデヴィッド・カヴァーデイルからホワイトスネイク参加を打診され、 これを受諾。ヴァンデンバーグは素晴らしい楽曲と演奏を残し、約5年の活動であっけなく解散してしまいました。

ちなみに、アルバム・ジャケットのアートワークは前作同様エイドリアン・ヴァンデンバーグのもの。実は彼は、ギタリストでもあり画家でもありました。今ではミュージシャン業を辞め、画家として活動しているようです。現在のVandenbergの画家としてのオフィシャルサイトは⇒http://www.vandenberg-art.com/

これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。
http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm
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http://www.kuromon-yasui.jp/ordeo.htm