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洋楽/男性VO/ロック

Triumph
トライアンフ(カナダ)
Thunder Seven
7作目
TRIUMPH は1975年結成のハード・ロック・バンド。
カナダ出身のロック・バンドといえばラッシュ、ラヴァー・ボーイなどが有名ですが、日本では今ひとつパッとしないバンドが多い。(例外的にブライアン・アダムスなどは日本でもお馴染みですが。)
TRIUMPH の場合、本国では8枚ものアルバムがプラチナ・ディスクに輝き、ライヴはアリーナ級を超満員にするほどの人気を誇っていたのですが大ヒット曲には恵まれず、来日もほとんどせず情報も極端に少ないために日本での知名度はかなり低い。
カナダ出身、しかもトリオ・バンドということから、何かとラッシュを引き合いに出されることが多いのですが、両者の音楽性にはあまり接点はありません。どんどんサウンドを進化させるラッシュに対して、TRIUMPH は保守的。極めてオーソドックスなハード・ロックを展開するバンドです。
このバンドの一番の特徴は、トリオ編成でありながら2人の優れたボーカリストを擁していたことだと思います。ギル・ムーア (vo,dr)と、ハイ・トーンボーカルのリック・エメット (vo,g)という二人の美しいハーモニーを奏でるこのツイン・ボーカルこそ、TRIUMPHに欠かせない魅力であり、個性でした。
さて、今作ですが、83年に発表した前作「ネヴァー・サレンダー」(ビルボード26位、カナダでプラチナ・ディスク、米でゴールド・ディスクを獲得。カナダ版グラミーともいえるジュノー賞4部門にノミネート。トロント・ミュージック・アウォードにおいて殿堂入り。)が大ヒット。アメリカでの知名度があがったのを機に、レーベルをRCAからMCAに移籍。(後々この決断が裏目に出る結果となりますが)84年に大物プロデューサーのエディ・クレイマーを起用してリリースされたMCAからの第1弾アルバムとなります。
「Spellbound」「Follow Your Heart」他、歌メロがキャッチー。叙情的なのですが、湿った感じではなく、爽やかで爽快です。サウンドプロダクションが軽いような気もしますが、メロディ重視の姿勢は相変わらず。何故日本で人気がなかったのか理解できないのですが、ポップな曲からバラードまで、バラエティに富んでいます。アコースティックギターによるインスト小曲の出来もいいですね。
それにしても、「TIME CANNON」〜「KILLING TIME」みたいな流れを毎度毎度アルバム後半にもってくるのはバンドのきまり事のでしょうか?
洋楽/男性VO/ロック/AOR

Triumph
トライアンフ(カナダ)
The Sport Of Kings
7作目
86年リリース。
当初レコード会社(MCA)側の意向でロン・ネヴィソンにプロデュースを任せていましたが、メンバーたちと意見が衝突し、途中からミック・クリンク(ロン・ネヴィソンなどの下でエンジニアをやっていたが、後にガンズ・アンド・ローゼズやモトリー・クルーのプロデュースを手がけ大成功を収める)に交代。シングルになった「Just One Night」は、エリック・マーティン(MR BIG/vo)とニール・ショーン(ジャーニー/g)との共作曲。
外部ライターとの共作、アルバム作りに執拗に口を挟んでくるレコード会社(MCA)の存在、メンバー同士の対立等、今作のレコーディングにはトラブルがつきなかったようですが。結局今作は、レコード会社(MCA)の要望通りポップでソフィスティケイトされたものになっていて、売れるアルバムに仕上がっています。ドラマティックな曲展開は影をひそめ、シンプルでコンパクトな楽曲が目立ちます。(アルバム後半、「Embrujo」〜「Play with the Fire」のおきまりの流れにバンドの意地のようなものを感じますが。)
でも、もともとこのバンドって、メタル調の曲とAOR的な曲の落差が激しいですよね。
今作はAOR的大人のハードロックといった感じでしょうか。「Somebody Out There」他1曲1曲はとても魅力的です。
洋楽/男性VO/ロック

Triumph
トライアンフ(カナダ)
Surveillance
7作目
前アルバムのトラブル続きのレコーディング後、バンドはイングヴェイ・マルムスティーンを前座にしたがえてツアーに出ます。(イングヴェイとツアーって、なんか嫌な予感が...)イングヴェイとは予想通り、いろいろとトラブルがあったそうですが。
今作はそれまでのモヤモヤを吹き飛ばすような会心の出来になっています。オープニングのイントロナンバーから始まる「Never Say Never」はインパクト抜群の名曲。アルバム前半はドラマティックなハード・ロックナンバーが続き、アルバム後半はミドルナンバーやバラードナンバーが占めています。毎アルバムおきまりのリック・エミットのギター・インストナンバー「Prelude: The Waking Dream 」〜「On and On」のくだりも完璧。ゲスト参加のスティーヴ・モーズ(カンサス)のギタープレイもいいアクセントになっています。カンサス、バッド・イングリッシュあたりが好きな方には必聴の名作です。

おそらくこういった意欲作をもう1枚続けて出していれば、Triumphの評価はもっと上がっただろうと思います。MCAへ移籍した彼らは、何かと口を出したがるMCA側を嫌ったため、しだいにサポートの手も抜かれるようになります。ギル・ムーアとリック・エミットも音楽的な対立から衝突、翌88年リック・エミットが脱退。その後Triumphというバンド名をめぐって、新生トライアンフ側とリック・エミットで裁判ざたに。やはりTriumphはリック・エミットのバンドだったのですね。Triumphというバンドは終焉へと向かっていきます。

これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。
http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm
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