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洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Signals

今作はライヴ・ベスト「ラッシュ・ライヴ〜神話大会(Exit Stage Left)」を挟み、商業的大成功を収めた前作「ムーヴィング・ピクチャーズ」から約1年半ぶりに発表された作品で、彼らの評価が更に高まった作品です。ある意味プログレ路線から足を洗った作品で、ムービング・ピクチャーズや2112の再来を期待した人には肩すかしかもしれません。楽曲は簡素化され、キャッチーになり、大作主義からコンパクト化へのシフトチェンジが完了した分岐点となりました。
ここからラッシュは間口を広げるという新たな方向性に向かい始めます。シンセサイザーの大量導入(その後の数作から振り返るとまだまだ控え目ですが)で音は厚くなり、現代的でポップ、モダンな色合いの強いサウンドとなりました。(もっとも、80年代前後はシンセの普及が一気に加速した時代で、ラッシュ以外のバンドも過剰ともいえるくらい使用していた時代でしたが。)
卓越した手数の多いリズムセクションは健在です。「ライブで再現できない曲は基本的に作らない」というコメントをしていますが、決してライブ向けに簡単な楽曲にしているわけではありません。VOのゲディ・リーの鬼テクベースとキーボードを交互に弾き分けながら歌う職人技にはただただ感嘆してしまいますし、もはや到底三人で演奏しているとは思えないほどです。Neil Peartの歌詞もより現代的で深い思索の世界へと歩んでいます。哲学的で、奥が深いのでぜひ読む事をおすすめします。ちなみに「ラッシュ」に影響を受けたと公言しているバンドは「ドリーム・シアター」「シンフォニー・X」「シャドー・ギャラリー」「メタリカ」等等だそうです。
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Grace UnderPressure

2nd「FLY BY NIGHT」から前作までの10枚のプロデュースを手掛け、「4人目のメンバー」とまで呼ばれたTERRY BROWNと決別しPETER HENDERSONと組んだ新生RUSHの異色作。前作同様シンセサイザーを前面に出し、楽曲はコンパクトで、ポップなのですが、全体的にトーンが暗く、クールな印象を受けます。やはり前作「SIGNALS」〜「Hold Your Fire」の時代はポップ路線(テーマは重いのですが)をつき進んでいるので、ポップで聴きやすいです。
ちなみに「The Enemy Within」は、スタジオ前々作「MOVING PICTURES」収録の「Part three」から始まったFear3部作の「Part one」にして完結編だそうです。世の中の恐ろしいもの...三番目が「偏見」Witch Hunt(Parthree of Fear)、二番目が「あなたの嘘」The Weapon (Part two of Fear)、そして一番恐ろしいものが「内なる敵」The Enemy Within (Part one of Fear)という締めになっています。
今となっては唯一の来日公演もこの時期でした。そしてこの後、一度もジャパン・ツアーは行っておりません。ラストの「Between The Wheelsは名曲ですよ。
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Power Windows

プロデュースはPETER COLLINSで、このアルバムがRUSHでの1作目。「SIGNALS」から推し進めてきた、テクニカル・ハード・ポップ路線をさらに発展させており、RUSHの作品の中では一番明るくてポップ、アレンジの凝ったアルバムとなりました。言い方はよくないですが「産業ロック」が好きな方にも案外いける作品ではないでしょうか。MTVを意識したもっともHR色が薄い作品で、もはや完全にプログレッシヴ・ロックではないですね。
良くも悪くも'80年代のバブリィな時代の華やかな空気を伝えていて、シンセやシーケンサー使いまくりの楽曲は、今聴きなおすと恥ずかしいくらいです。
スマッシュヒットになった「Big Money」、名曲「Manhattan Project」、歌詞が奥深い「Marathon」、ライブで定番の「Mystic Rhythms」と個性的な曲が多く、気合いの入ったアルバムです。
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Hold Your Fire

僕の中ではコレが彼等の最高傑作です。コレと「COUNTERPARTS」が一番好きです。「SIGNALS」から始まったポップ路線の最終作であり彼らの最終回答だと思います。
今作は、前作から約2年間のインターバルの間に時間をかけてゆっくりとレコーディングされました。前作「Power Windows」の延長線上にありますが、シンセの音がひかえめになっています。前作で若干みられたアレンジの凝りすぎ、詰め込みすぎなどもなくなり、随分シンプルな印象を受けます。
残念ながら、このアルバムの最高位は13位に終わり、商業的にも成功とは言いがたいのですが、素晴らしい作品であることは間違いありません。全曲好きです。
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
A Show Of Hands
ライブ盤
ラッシュは活動期間の区切りごとにライヴ盤をリリースしてきました。したがってあるライヴ盤を聴くことで、その時期の楽曲の雰囲気や、演奏の特徴をつかむことができます。
今作は「SIGNALS」以降のベストのような選曲で、リアルタイムで彼等を聴いてきたリスナーにはさほど重要ではないアルバムだと思います。彼等を初めて聴く方にはちょうどいいアルバムなのではないでしょうか。僕個人的にラッシュは、一般的には過小評価され、一部のマニアからは過大評価されてるバンドだと思います。「RUSH=文学・哲学者集団=難しい」と思われがちですが、曲自体はシンプルで聴きやすいですよ。
しかしライブはやはり圧巻ですね。どこまでもトリオにこだわる彼らはサポートメンバー入れずにアルバムの分厚いサウンドを忠実にライヴで再現していきます。特にゲディ・リーが、VOとりながら複雑なベースを弾き、時には手でシンセを弾きながら足でペダルベースを弾いている姿は圧巻です。(しかもそれを、飄々と自然体でやっている!) サウンドに関してもも常に独創的であり、誰にも似ていない音楽を、たった3人で30年にもわたって作り続けるのだから恐れ入ります。
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RUSH
ラッシュ(カナダ)
Presto

今作からプロデューサーがRupert Hineになりました。
ラッシュのアルバムの中で最も地味で、最も変な曲が多い作品です。地味なために世間では評価の低いマイナーな作品で、従来のラッシュファンとしては最初は相当な違和感があった作品でもあります。
前3作の流れとはガラッと印象が変わり、曲調は今まで以上にポップで、ハードロックぽさはほとんどなくなりました。空間を埋めていたシンセの使用を減らし、意図的に隙間を生かそうとしているように感じられます。音像はシンプルなため、各パートがシャープかつタイトな演奏を奏でています。まるで、高度な技術は見せびらかすためにあるのではなく、自らの表現したいものを現すためにあるのだ、ということを教えてくれているようです。
それにしても、妙にハイあがりな音が残念。それとなんで歌詞の対訳がないの?
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Roll The Bones

ラッシュの音楽は時代とともにそのスタイルを大きく変化させています。彼等をずっとフォローしているファンはさておき、「とりあえずラッシュを聴いてみようか」という初心者は最初に聴くアルバムによって彼等に対する印象が随分変わってきます。
今作は前作「PRESTO」の延長線上にありますが、前作ほどシンプルでタイトな感じではないです。POPで軽快な曲が多く、産業ロックやAORなんかが好きな方にも聴けるほどキャッチーな1枚になっています。よって一番最初に聴くアルバムとしてはお勧めできないです。(個人的には「Power Windows 」「Hold Your Fire」「Counterparts」あたりですかね。)いろいろ聴いた後で今作を聴いて「この時期のRUSHはPOPだったなあ」と感じるといったところでしょうか。叙情性と漂うような浮遊感が心地よいアルバムです。
あと、「歌詞を深い所まで読み取らなければ、かれらの魅力は楽曲だけ聴く場合の1/5位だとおもいます」というレビューを拝見しましたが、その通りだと思います。

「運命とはサイコロを転がすゲームのようなもの、偶発的なものだ、でも良く働けば、勝つ確率をアップできる」
「犠牲は払うけれど、最初からそのつもりでいたくはない」
「代償は払うけれど、その自分の払った犠牲に対してこだわりたくはない」
「運命とは偶発的なゲームなら、人生は大いなる賭けなのだ」
「才能の失敗はない。それは性格の失敗だ」
「夢が終わるのは、自らギヴ・アップを宣言した時と、夢が現実になった時だけ」
「行動あるのみ」

洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Counterparts

プロデューサーは「POWER WINDOWS」「HOLD YOUR FIRE」を手掛けたPETER COLLINS。
RUSHはそのときどきの流行の音楽に敏感です。このアルバムは、90年代のグランジ隆盛時に発表されたアルバムであり、その影響か音がグランジーでハードになっています。
Rupert Hineが手掛けた「PRESTO」と「ROLL THEBONES」もポップでマートな良盤だったと思いますが、ロック色が薄すぎてファンの間でも賛否の分かれるところでした。安定感があり、老獪で老成、正直、バンドとしても熟成気に入ったのかなという感もありましたが、今作で彼等は再び大きな舵を取ります。これだけのベテランバンドがまだ新しい音楽性を模索するとは驚きですが、メンバーの好奇心が未だ旺盛だということなのでしょうか。ギター・ベース・ドラムそれぞれが主張しあい、キーボードはサウンド効果を出すに留まっています。グルーヴ感漂うロック色の強いアルバムです。
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Test For Echo

プロデューサーは前作に引き続きPETER COLLINSです。
RUSHは一つの方向性で3、4作のアルバムを制作し、ライブ盤で総括した後、再び新たな方向性を模索してきました。今作は「PRESTO」から始まった全4アルバムの最終作にあたります。前作のグランジ路線から脱出した感じがあり、ハードロック然とした曲調は抑えられています。楽曲は前作より聴きやすくなっており、バラエティに富んでいるといった印象です。
今作は「PRESTO」で提示された、シンプルでコンパクトな楽曲という方向性の完成形を見ることができるといえるのではないでしょうか。(個人的にはこの曲調、ちょっと飽ちゃったなあ。)
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Different Stages
ライブ盤
洋楽/男性VO/ロック

RUSH
ラッシュ(カナダ)
Vapor Trails

今作は、30年も活動してきたバンドとは思えないほど前向きな一枚だと思います。若かりし頃と変わらない活力と情熱を感じます。(おそらく意図的に)キーボードがほとんど使われておらず、ギターとベース、ドラムでシンプルですが骨太のサウンド作りをしています。ただ、13曲で67分という収録時間はちょっと飽きるし疲れますね。
ラッシュの事を某音楽評論家(伊藤s則氏)がプログレバンドとして紹介し、ドリーム・シアターが自らのルーツと語っていますが、 もはや大昔の彼等を指しての話でしょう。(本人達ももう長い曲や組曲は疲れるから作りたくないと語っています。)難解なイメージ先行で損をしていますが、今作でもコンパクトでシンプルな音作りをしていて、気軽にBGMとして聴いても楽しめますよ。ただやはり多くのファンがもう一度だけでも、長い組曲やSFちっくな曲をつくってほしいと願っていると思いますね。それとライヴ向けバンドなんだから来日してほしいです。ギャラが高いし日本での集客力も?ていうのはわかりますが。。。

これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。
http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm
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http://www.kuromon-yasui.jp/ordeo.htm