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洋楽/男性VO/ロック

Bad English
バッド・イングリッシュ(アメリカ)
Bad English
1作目
Bad Englishが活動していた当時はレコードのレンタルやMTV等の普及によって、日本で洋楽が一気に広まった時期でした。その頃誰にでも聴きやすいジャーニーやTOTOの音楽は産業ロックと揶揄されていましたが、それは単に彼等の作る楽曲・特にメロディのクオリティが高かったからにほかなりません。それだけ洋楽が一般的に普及した時代でしたし、いつの時代でもコアなファンはミーハーな洋楽リスナーと一緒にされるのを嫌うものですから仕方のない事なのかもしれません。
Bad Englishはニール・ショーン(元ジャーニー)、ジョナサン・ケイン(元ベイビーズ、ジャーニー)、ジョン・ウェイト(元ベイビーズ)のメンバーからなるスーパーメジャーバンドです。サウンドの方は、ジャーニーのようなスケールの大きいドラマティック・ハードロック路線ではなく、AORっぽい大人のためのアメリカンロックといった印象です。
湿っぽいジョン・ウェイトの哀愁ヴォーカルは前面に押し出されており、素晴らしい楽曲を際立たせています。一方、 ニール・ショーンの方は、ギター・ソロもほとんどなく、自身の曲もほとんどクレジットされていません。これは、他のメンバー達からギターを派手に弾きまくらないようプレッシャーをかけられていたそうですが、彼のストレスは溜まる一方だったようです。そして、セカンド・アルバムがリリースされる頃にはもうハードラインというバンドを結成し、ディーンを連れて脱退してしまうことになります。
さて今作ですが、ベテランバンドらしい貫禄ある音を聞かせてくれます。AOR的大人のハードロックといった感じでしょうか。メロディラインの良さが素晴らしく(特にバラードの出来が素晴らしい)、「Possession」「When I See You Smile」「Price of love」「Restless Ones 」等々楽曲もキャッチーで名曲揃いです。
彼等を「産業ロック」とあえて形容させていただければ、否定的なイメージではなく、万人に受入れられる、分かりやすい音楽という点において、ため息が出るような傑作の一枚だと思います。
洋楽/男性VO/ロック

Bad English
バッド・イングリッシュ(アメリカ)
Backlash
2作目
プロデューサーはツェッペリンのエンジニアやUFO、ハート、ヨーロッパ、シカゴ、バッド・カンパニー、サヴァイバーなどのプロデュースで知られるロン・ネヴィソン。デビュー作の大成功から二年、大ヒットアルバムの次作にしては地味なジャケットともうひとつやる気が伝わってこないと思っていたら、このアルバム製作当時既にバンドは分裂状態だったようです。ラスト・アルバムになる2作目。基本的に大ヒットした1stを意識しすぎかほとんど同じような内容になっています。楽曲の質は相変わらず高いのですが、アレンジがやや似通っており、全体的に一本調子のような印象です。前半は名曲がそろっているのですが後半が弱いですね。結局シングル・ヒットにも恵まれず、セールス的にもいまひとつでした。そのままバンドは解散。スーパー・グループの宿命なのか、ロック史上におけるこの手のバンドの例に漏れず、やはり短命に終わってしまいました。
その後、ジョン・ウェイトは再びソロ活動をはじめますが、目立った成功は収めていません。一方ニール・ショーンはハード・ラインで活動後、ジョナサン・ケインと合流。ジャーニーを再結成してまたまた大成功を収めています。
今にして思えばバッド・イングリッシュは、ほとんどジョン・ウェイトと作曲を担当したジョナサン・ケインのバンドだったのでしょうね。
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ハードライン(アメリカ)
Double Eclipse
1作目
1991年、バッド・イングリッシュを脱退したニール・ショーンは、同バンドからディーン・カストロノヴォ(ds)も誘い、ニュー・バンド結成に向け準備を始める。ディーンとニールとは、バッド・イングリッシュ結成以前から親交があり、ジョナサン・ケイン(元べイビーズ〜ジャーニー/key)から同バンドへ誘われた折り、「ディーンがいっしょならば」という条件付きで加入した経緯がある。 ニールがバッド・イングリッシュを脱退した理由は、バンドがあまりにもソフィスティケイトされていくことに我慢できなかったということだ。
ジョニー&ジョーイ・ジョエリは実の兄弟で、以前Brunetteというバンドで活動していた。たまたまバッド・イングリッシュとスタジオが隣だったこともあり、その演奏を聞いたニールが気に入り、プロデュースを引き受けたのがきっかけで親交を深めハードライン結成へと発展したようだ。
トッド・ジェンセンは元デヴィット・リー・ロス・バンドのベーシストで、みんなの強い要望で入ってもらったらしい。 そしてこの年ハードラインを結成。
結局、ハードラインは、ニールがポール・ロジャース(元フリー〜バッド・カンパニー/vo)のツアーへ参加し始めたことによって消滅してしまった。ディーンとトッドもこの後、ポール・ロジャース・アンド・カンパンニー名義でリリースされた、ジミ・ヘンドリックスのトリビュート・ミニ・アルバムへニールと共に参加した後、ディーンはスティーヴ・ヴァイ(元フランク・ザッパ&マザーズ〜アルカトラス〜ホワイトスネイク/g)のソロ・アルバムへ数枚参加し、再結成ジャーニーへ迎え入れられている。トッドはアリス・クーパーのバックバンドで活動してゆくことになる。 ジョニーは、ドイツのアクセル・ルディ・ペルというギタリストと行動を共にし、アルバムへも3枚参加した後、98年にはセガのゲームソフト「ソニック・アドベンチャー」のメイン・テーマを唄って話題になった。また、2000年には日本のバンドSons of Angelsのメンバーとしてヴォーカルで参加したようだ。ジョーイは、ジョニーと別行動をとり、ほぼ音楽活動を停止してしまった。
そして2002年、なんの前触れもなくハードラインのセカンド・アルバムが発表。リリース直前になってニールはメンバーでないことが判明。実際には1曲にコンポーザーとゲスト・プレイヤーとして名を連ねているだけで、ほとんどこの再編成ハードライン自体とは関係ないようだ。(Rock Princessより引用)

ハードラインはニール・ショーンのバンドと思われがちですが、違うようです。元々はジョエリ兄弟が作ったバンドにニールが参加したというのが正しいようです。
今アルバムは、ジャーニーやバッド・イングリッシュを期待して聴かない方がいいでしょう。バンド・サウンドは爽快で明るいアメリカン。必要以上にポップでもメロディアスでもない、まさにアメリカンハードロックの王道を行くようなサウンドです。曲数は多めですが、「Hot Cherie」他、どの曲も高水準なので聴いていてダレないです。あまり売れませんでしたが、90年代アメリカンハードロックの隠れた名盤といってさしつかえないでしょう。ジョーイ・ジョエリのボーカルが最高です。

これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。
http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm
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