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1981年発表の前作、4thアルバム「4」は1500万枚を売り上げる記録的な大ヒットとなりビルボード・アルバムチャートで10週連続No.1を記録し、翌年のアルバム年間チャートでは第3位を記録。本作は「4」のベストセラーから翌年のベスト盤「Records」発表を挟み、3年半振りのオリジナルアルバムです。大ヒット作の次作で、3年半振りのオリジナルアルバムということもあり、本作への期待感は相当高かったような記憶があります。といっても、私が洋楽を聴き始めた頃には既に「4」が発表されており、初めて聴いたフォリナーのアルバムが本作となります。 一時はトレヴァー・ホーンをプロデューサーに起用し、さらにドラマティックにメリハリの効いた重厚なサウンドを目指したようですが、結局アレックス・サドキン(デュラン・デュランやトンプソン・ツインズ、トーキング・ヘッズ、グレイス・ジョーンズ等を手掛けた)がプロデュースを担当。「I Want to Know What Love Is」が全米・全英ともナンバーワン・ヒットとなり、完全復活を印象づけました。 以前のフォリナーを詳しく知っているわけではないのですが、サウンドの傾向は完全に大人のアメリカンハード・ポップ。AOR的なハード・ロックといった印象です。楽曲の尺も短めにまとめられていて、ヒット・チャートを意識したレコード会社の思惑をなんとなく感じてしまいます。 「Tooth and Nail」「That Was Yesterday」「I Want to Know What Love Is」他聴き応えのある曲に、「4」で得た大物たる風格を感じますが、後半の楽曲がちょっと弱いかなぁ。 ちなみにアルバムタイトルの「プロヴォカトゥール」は扇動という意味(読めねえよ)だそうです。 |
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その間、中心人物のミック・ジョーンズがヴァン・ヘイレンなどのプロデューサーやソングライターとして活動。 ルー・グラムもソロ・アルバムを発表するなどして、解散説も流れていました。本作はミック・ジョーンズが自らプロデュース。サウンドもよけいな物を削ぎ落としたシンプルでストレートな大人のロック。ただ、全体的な流れは悪くないのですが、展開のシンプルさが退屈に感じてしまう。印象に残るものも少なく、前作よりもこれといったインパクトがないのは事実。本作からは「Say You Will」等トップ10ヒットが2曲出ましたが、その割には物足りなさの残る作品となってしまいました。正直、当時のミュージックシーンでのHR/HMブームの中では彼らのようなバンドは中途半端な存在だった気がします。結局、フォリナーの人気は本作を境に下降線を辿っていくことになります。 |
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![]() ![]() これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。 ⇒http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm オーディオシステムに関しましてはコチラ ⇒http://www.kuromon-yasui.jp/ordeo.htm |