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洋楽/男性VO/HM・HR

Alcatrazz
アルカトラス(アメリカ)
Alcatrazz
1作目
音質が絶望的に悪いのを考慮にいれなければの名作です。
Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン)はこのアルバムでのギター・プレイが一番好きです。(以降どんどんワンパターンになっていきましたから。)
アルカトラス(Alcatrazz)は1983年にGraham Bonnet(グラハム・ボネット)が自らがリーダーとなり結成。
グラハム・ボネットは イギリス出身。もともとはハードロックに特化したシンガーではなくロックや、ポップス、R&BやAORなどを幅広くこなせる歌手だったそうです。ソロで活動(「Night Games」は西城秀樹がカバーしてましたね)していたグラハムはレインボーのフランスで行われたオーディションで、ディープ・パープルの「Mistreated」をマイクなしで歌い上げ、即時加入が決定。ハードロックの世界でのミュージシャン活動に突入します。しかしファッション的にはこのジャンルに適応する事を拒み、リッチーからは加入後に次のライブまでに髪を伸ばしてハードロックファッションをしろと言われますが拒否。ショートカットのオールバックの髪型に白いスーツ、アロハシャツなどの衣装を続け、革ジャンに代表されるハードロック的衣装の出で立ちを嫌ったそうです。レインボーを解雇されたグラハムは1982年に、コージー・パウエルの誘いでMSG(マイケル・シェンカー・グループ)に加入。1983年、同バンドを解雇されたグラハムは、当時はまだ無名だったスウェーデン出身のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンをオーディションによって加入させて”アルカトラス”をスタートさせます。
イングヴェイ・マルムスティーンの登場により、80年代後半に第2次ギタリスト黄金時代が訪れたと言っても過言ではないでしょう。本作はイングヴェイが全曲の曲作りに参加、持てるすべての才能をいかんなく発揮して、彼の才能を世界中に知らしめる役割を果たしました。
グラハムの独特のボーカル・スタイル(ライブでは酔っ払いのチンピラかやすし・きよしのやっさんにしか見えんが)と天才的なフレーズを次々に繰り出す速弾きイングヴェイのギタープレイによるせめぎ合いはまさに衝撃的でした。日本盤の伊藤政則の「泣くがいい。声をあげて泣くがいい。」というキャッチコピーには笑ってしまいましたが、とにかく若きニュー・ギター・ヒーローとスーパーバンド誕生の予感に日本のHM/HRファンは大騒ぎでした。
洋楽/男性VO/HM・HR

Alcatrazz
アルカトラス(アメリカ)
Disturbing The Peace
2作目
イングヴェイ・マルムスティーンが脱退し、後任としてザッパ・バンドで名をはせたスティーヴ・ヴァイにギタリストをチェンジして発表した85年作。なにせ前任のイングヴェイのインパクトが強すぎて、当時はそんなにメジャーじゃなかったスティーヴ・ヴァイは(今アルバムの評価ともども)かなり過小評価されていたように思います。前作のようなクラシカルさや、様式美のかけらもないサウンドに、当時のファンは肩透かしを食らったようですね。1曲目「God Blessed Video」のからいきなり、私もかなり違和感ありました。前作はイングヴェイのアルバム(VOグラハム・ボネット)で、今作はスティーヴ・ヴァイのアルバム(VOグラハム・ボネット)として捉えると案外違和感ないかもしれません。イングヴェイがいたときのアルカトラスとは全くの別物と考えるのが正しいと思います。 (「Jet To Jet」のギター・ソロなんかはやっぱりイングヴェイじゃないと迫力ないなあ・・・。)
もともとアルカトラスはレインボーを解雇されたグラハム・ボネットがレインボーそっくりのバンドをつくるべく結成したバンドだったのですが、もともとグラハム・ボネットという人は決まった音楽方向性を持っていない人なのですね。見事にヴァイ・サウンドになってしまっていて、まだイングヴェイとの相性の方がよかったような気がします。今作は商業的には失敗。二人のスーパー・ギタリストに踏み台にされたグラハム自身には何も残らない結果になりましたが、二人のスーパーギタリストを輩出した彼の上げチンぶりは賞賛されるべきかもしれません。
まあモロモロの諸事情さえ気にしなければ、モダンなハード・ロックアルバムで「Will You Be Home Tonight」「Skyfire」等、楽曲も粒ぞろいの好盤になっています。
洋楽/男性VO/HM・HR

Alcatrazz
アルカトラス(アメリカ)
Dangerous Games
2作目
実はこのアルバムが一番好きです。スティーヴ・ヴァイが脱退してやっとグラハム・ボネットのアルバムになったという感じです。過去のソロ・アルバムに雰囲気が似ていて、メタルというよりもAOR的ロック・アルバムといった感じ。「Undercover」「Ohayo Tokyo」名曲「Dangerous Games」「Blue Boar」他、歌メロがキャッチーでメロディアス。カラオケであったら歌いたいくらいです。

アルカトラスは非常に不運なバンドでした。イングヴェイ・マルムスティーン、スティーヴ・ヴァイという二人のスーパーギタリストを輩出し、完成度の高い音楽を作り続けたにもかかわらず、レコード会社からのなんのサポートも得られずに不本意な活動を余儀なくされ続けた。そして実に呆気なく解散。グラハムは日本人ギタリスト”KUNI”を迎えてバンドの再生をはかるが失敗。傷心のまま故郷オーストラリアへ帰ってしまう。グラハムもまた、運のない男でした。レインボー時代、グラハムの知らないうちに新しいボーカリスト”ジョー・リン・ターナー”が加入していたこと、当時のギャラが支払われなかったこと、マネジメントがイングヴェイの売り出しに重点を置き、アルカトラスはツアーにおけるブッキングもままならない悲惨な状況だったこと等等。バンドは二人の不世出のギタリストを世に送り出し、十分ビッグ・バンドになりうる資質をかねそろえていただけに、音楽と関係のない事情で解散に追い込まれた事は非常に残念に思います。

これらの音源は、「八百屋さんの居酒屋やすい」で視聴できます。
http://www.kuromon-yasui.jp/izakaya.htm
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